物事の伝わりやすさ・伝え方

誰かに何かを伝えたい時に、どうしたら、うまく伝わるかという話。

※妻に、とある日曜日に経験した内容を共有したくて話したのだが、うまくその様子を想像させられなかったし、共感も得られなかったので、どうすれば良かったのだろう?と考えた内容をダラダラここに記載する。

ここでいう伝える対象は、「自分の身/自分の身の周り」に発生した出来事と、「その出来事を受けた自分に発生した感情」とする。

「うまく伝わる」定義はなにか。話を聴く人の頭の中で、伝えた言語を元にして、発生した出来事を鮮明に描写できる事。また、頭の中で再現した描写を見た時に、私と同じ感情が発生する  又は  私に発生した感情を理解できること。とする。

「鮮明に描写できる」とはどういうことか。話を聞いた人自身が、その人自身の経験を思い出した時に頭に広がる描写と、同じレベルの精度と鮮やかさで、その場の様子を想像できる事とする。

まず、普段、自分はどのように相手に伝えたい事を伝えているか考える。

 

1. 誰かにある事を知って欲しい欲望 又は 共感して欲しい欲望が発生する

2. ある事を思い出す

   ※上記1と2は交互に発生する

3. 2で頭に思い出した情景を、言葉で説明する

以上

実に単純明快だ。上記以外の事は何も意識しても考えてもいない。それが問題なのだろう。つまり、本来の目的は1. であるはずなのに、3.をしている時点で、「どう伝えたらいかに効率よく1. になるか」を考えていない。

逆にそれを考えながら話せば良いだけの話である。

つまり、

『自分が発した言葉を、「今から話す内容を全く想像したこともなく、前提知識も全くない」人が聞いた時に、自分が経験した現実と、ほぼ同じ描写を頭ので再現することができるのか?』

を常にチェックしながら話せばいいのである。

 

理想は分かった。でもそれって難しくないですか?

私は、仕事メールを出す時に、上記と似たような事をする。つまり、伝えたい内容を書いて、メールを送信する前に、頭の中を意図的に空っぽにする。空っぽにすることは現実的にはできないので、空っぽになった状況の人の頭の中を想像して、事前知識や予想や思い込みや考えが無い状態にするように努める。その後で、そのメールを受け取った人の気持ちになり、メールを読んでみる。その状態でメールを読んだ時に自分に伝わってくる内容は、自分が伝えたい内容と同じなのかをチェックする。同じでは無かった場合にはメール文章修正する。

メール文章の場合はこれができる。なぜならチェックする文章が目の前にまとまってあるからだ。文章を考えながら、書きながら、それをチェックする、という同時作業をする必要がない。まず伝えたい事を考えて書く。その後で別の頭になってチェックする。これの方が圧倒的に簡単だ。

というより、同時並行で 文章を書く事と、別の頭になってチェックすることは出来るのだろうか?出来る気がしない。それと同じ話で、自分の頭で考えて喋っている時に、相手の頭の気持ちになって自分が発言する言葉をチェックするなんてことが出来るのだろうか???いや、そうか。とりあえず、相手の気持ちを想像するのは難易度が高いので、言葉からどういう状況を頭で描写するのかだけをチェックしながら話す事とする。それならまだできるかもしれない。試してみよう。